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特集 脊椎脊髄外科の最近の進歩
Ⅱ.各種疾患に対する治療法・モダリティ
DISHを有する患者への治療
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis(DISH)が全身に及ぼす影響
Systemic clinical features of diffuse idiopathic skeletal hyperostosis;a review
湊 圭太郎
1
,
澤上 公彦
1
,
八幡 美緒
1
,
石川 誠一
1
Keitaro MINATO
1
1新潟市民病院,整形外科
キーワード:
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis(DISH)
,
Respiratory dysfunction
,
Review
Keyword:
Diffuse idiopathic skeletal hyperostosis(DISH)
,
Respiratory dysfunction
,
Review
pp.587-591
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000873
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要旨:近年,びまん性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis;DISH)に関する報告は増加しているが,高齢化に伴い今後もその患者数は増加すると予想される。DISHは単に脊椎の癒合により可動性が低下するだけではなく全身に様々な影響を及ぼす疾患と考えられている。嚥下障害や呼吸機能の低下をきたし,時には気道閉塞が生じることもある。また,体幹の前屈障害や腰痛をきたす疾患としても報告されており,脊椎疾患の手術成績にも影響を及ぼす。さらには代謝異常とも関係があり,脳卒中や心血管イベントのリスクが高いことも報告されている。来たる人生100年時代において,骨粗鬆症やサルコペニアとともに注目すべき症候群である。
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