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特集 医療におけるAIの活用
人工知能学に基づく認知症の見立て知の共創・共学
Co-learning and co-production of diagnosis knowledge of dementia based on artificial intelligence
上野 秀樹
1
,
石川 翔吾
2
,
竹林 洋一
3
Hideki UENO
1
,
Shogo ISHIKAWA
2
,
Yoichi TAKEBAYASHI
3
1千葉大学医学部附属病院,地域医療連携部
2静岡大学情報学部,情報科学科
3みんなの認知症情報学会
キーワード:
Diagnosis
,
Dementia
,
Collaborative learning
Keyword:
Diagnosis
,
Dementia
,
Collaborative learning
pp.249-259
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000800
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要旨:認知症支援高度化のための「見立て」の協調学習と「見立て知」の構築について論じ,人工知能に基づくアプローチが認知症の人の理解の深化につながることを示す。認知機能低下をもたらす多数の原因の可能性の中には改善可能な認知症があり,生活の中で現れる様々な症状に本人や身近な支援者が気づく(見立てる)ことができれば,適切な医療につなげることができ,認知症支援の質の改善が期待される。そこで,見立て能力育成のために,ケースを活用してみんなで学ぶ協調学習環境を構築した。本協調学習環境で生み出される対話はお互いの学びを促進させ,ケースの新たな「知」の創出につながることが示された。また,協調学習の場で創られた見立て知を活用することで学びのプロセスの評価につながるという結果が得られた。そして,認知症の人の苦しみをAIのモデルを活用して表現することで,当事者理解の深化につながることが示唆された。
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