Japanese
English
特集 運動器の健康と栄養
カルシウム自己チェック表の有用性
Usefulness of the “Self-assessment Table for Calcium Intake”
石井 光一
1
,
水谷 幸
1
Mitsukazu ISHII
1
1養老整形外科クリニック
キーワード:
Self-assessment
,
Calcium intake
,
Patient education
Keyword:
Self-assessment
,
Calcium intake
,
Patient education
pp.1081-1089
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000578
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:多くの日本人のカルシウム摂取量は骨粗鬆症における推奨量(1日700~800mg)を下回っており,しかもその平均摂取量は年々減少している。カルシウム摂取量は個人差が大きいため,患者のカルシウム摂取量を簡便に推測するツールが必要となる。カルシウム自己チェック表は患者自身が1~2分で記入できるアンケート式の評価表で,評価結果に基づいてその後,カルシウム摂取を増やすための指導ができるようになっている。指導後もなお推奨量に満たない場合はカルシウム剤などで補う。本表は一般住民において±100mg程度の誤差でカルシウム摂取量を推測し,骨粗鬆症患者においては本表が20点であれば80%程度の人が推奨量以上のカルシウムを摂取していると考えてよい。患者の食事に対する考えや行動は個人差が大きく,一人ひとりの丁寧な評価と指導が重要となる。本表を用いた指導により,管理栄養士による指導に近い効果が期待できる。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.