Personal View
頚椎後方アプローチのブレイクスルーと源流
濵 弘道
1
Hiromichi HAMA
1
1京都大学名誉教授
pp.785-785
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000502
- 有料閲覧
- 文献概要
医学・医療における新しい知見の集積は種々の治療法の開発と深化をもたらし,整形外科もまた例外ではない。手術法に限ってざっくりいえばその変遷は医用工学の影響を強く受けたように思われる。国全体が貧しかった時代に主な手術対象であった結核性関節炎・脊椎炎など重篤な感染症が抗生物質により消滅すると,対象は主に変性疾患,外傷となり,それらの手術法は医用工学の著しい発展によって格段に進歩した。人工関節が優れた成果を上げ,手術ロボットの応用も目覚ましく,内視鏡による低侵襲手術もあらゆる部位に適用され,再生医療も軟骨移植は既に実現し脊髄再生までが視野に入る時代となった。このような変遷の中で,ブレイクスルーとなった手術法はいくつかあると思われる。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.