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特集 これで完璧! 手の変形性関節症―最新のエビデンスから紐解く―
1.基礎科学
日本人における手の三次元形態分析
3D Morphometric measurement of Japanese hands
新海 宏明
1
,
岩月 克之
2
,
山本 美知郎
2
,
平田 仁
2
Hiroki SHINKAI
1
,
Katsuyuki IWATSUKI
2
1東海病院,整形外科
2名古屋大学,手の外科
キーワード:
3D scanner
,
Hand volume
,
Morphometric measurement
Keyword:
3D scanner
,
Hand volume
,
Morphometric measurement
pp.461-466
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000433
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要旨:日本人における手の形態分析は,これまで実寸測定やX線像をもととした二次元的な研究がなされてきた。しかし手の変形や腫脹を診断や治療に利用するためには,三次元的な解析が必要である。アルキメデスの原理による古典的体積計測や,コンピュータ断層撮影(CT)などを利用した三次元的な解析報告はあるが,それぞれ利点・欠点があり利用しにくい。今回,3Dスキャナーを用いた健常手の三次元形態分析として体積の定量測定を行い,その精度・信頼性について調査した。古典的方法と比較しても信頼性の高い方法であり,非侵襲的にデータ測定・保存が簡便に繰り返し測定可能であった。さらに測定したパラメータと手の体積の相関を調べ,相関の高い項目から手の体積を約80%予測可能であることが明らかになった。
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