新しい医療技術
高強度ダブルネットワークゲル人工軟骨
北村 信人
1
,
黒川 孝幸
2
,
安田 和則
3
,
グン 剣萍
2
1聖路加国際大学聖路加国際病院,整形外科
2北海道大学大学院先端生命科学研究院先端融合科学研究部門,ソフト&ウェットマターの科学研究室
3Kazunori YASUDA,北海道大学国際連携研究教育局,ソフトマターグローバルステーション
キーワード:
Artificial cartilage
,
Double-network hydrogel
,
Bone bonding
Keyword:
Artificial cartilage
,
Double-network hydrogel
,
Bone bonding
pp.1409-1415
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000184
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関節表面に限定した病変部のみを置換する人工軟骨の開発では周囲の軟骨に近似した力学特性を有する材料が待望されている。ダブルネットワーク(DN)ゲルは生体軟骨に匹敵する強度と生体適合性などの優れた機能特性を有している。高含水性であるゲルは骨と接着しないという課題があったが,ハイドロキシアパタイト(HAp)を複合化したHAp/DN ゲルの開発により骨とゲルを直接固着させることに成功し人工軟骨としての臨床応用が期待されている。
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