マスターしよう検査技術
ゲル濾過法
青木 芳和
1
,
小川 善資
2
,
伊藤 啓
2
1(財)神奈川県予防医学協会臨床検査部
2北里大学衛生学部臨床化学教室
pp.917-925
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901704
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ゲル濾過法の基本概念がFlodinらによって最初に提出されてからすでに30年以上が経過した.ゲル濾過法は高分子物質を分子量の違いにより分画できることから蛋白質などの分離精製の一手段として利用されている.また,分子量の概算値を求めるにも簡便なため,分析用としても広く用いられている.臨床検査の分野においても酵素結合性免疫グロブリンの解析などに利用されており,生化学研究室や臨床検査室では基本操作法の1つになっている.
ここでは最も基本的な操作法を修得する目的でセファデックスG-200を用いたカラムクロマトグラフィーと薄層ゲル濾過クロマトグラフィーについての手順を解説する.
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