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骨病変のなかでも骨髄炎,骨梗塞,骨挫傷はMRIによる評価が主体となることが多く,非特異的な骨髄浮腫といった所見から比較的特徴的な所見を呈することまで様々である。これらの病変のなかでは,まずは骨髄浮腫といった所見が多く,骨髄浮腫あるいは骨浮腫と呼ばれるが,非特異的な所見であるということを念頭に置いておくことは重要である。骨髄浮腫はMRIで観察される所見で,T2強調像で高信号,T1強調像で低信号を示す。STIRや脂肪抑制T2強調像で検出率が上がる。T1強調像では脂肪髄がやや残る程度であることが多い。また,特に外傷では骨挫傷bone contusionという表現を使うことが望ましいとされる。T2強調像の高信号は様々な疾患において比較的共通とされる所見であり,T1強調像での骨折線の有無,骨髄信号消失の程度などは鑑別に重要である。時には単純X線,CTを参照することで鑑別が可能となる場合もある。また,画像所見が非特異的な場合もあるため,臨床症状,既往疾患の確認も重要となる。骨髄炎や骨梗塞の診断では患者背景の把握は特に重要である。
We described the imaging findings of osteomyelitis, bone infarction, and bone contusion, focusing on those that are considered to be directly related to the diagnosis. Although the most common finding is bone marrow edema pattern on MRI, the finding of bone marrow edema pattern is non-specific. It may be important to make a diagnosis based on the clinical symptoms. Regarding the bone contusion, it may be important to investigate the mechanism of injury.
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