Japanese
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第二次世界大戦以降,先進諸国では高齢化が大きな問題となっている。その中でも,我が国の高齢化は他の先進諸国と比較にならないスピードで進行し,「高齢化先進国」といわれている。我が国の高齢化の主な原因としては出生率の低下,急激な平均寿命の上昇の二つが挙げられる。この高齢化先進国である我が国において,骨粗鬆症の40歳以上の有病率は第2腰椎から第4腰椎で男性3.4%,女性19.2%であり,大腿骨頸部では男性12.4%,女性26.5%と推計されている。また,骨粗鬆症の年代別有病率(2005年)から,40歳以上の骨粗鬆症患者数を推定すると,腰椎は男性約260万人,女性約810万人で合計1,070万人と推計されている。また,腰椎か大腿骨頸部のいずれかで骨粗鬆症と判断されたものを骨粗鬆症ありとすると,その患者数は男性約300万人,女性約980万人で合計1,280万人にも及ぶと推計されている。日本骨粗鬆症学会の予防と治療ガイドライン2015年では,骨粗鬆症は骨折の最大危険因子であり,骨粗鬆症によって引き起こされる骨折,なかでも大腿骨近位部骨折は単に移動能力や生活機能を低下させるだけではなく,死亡率を上昇させる,生命予後と直結した骨折であり,骨粗鬆症による骨折の予防が不動化を抑制する可能性が高いとされており,原発性骨粗鬆症の診断基準の2012年度改訂版では,脆弱性骨折の有無と骨密度により診断することが示されている。加えて,多くの脆弱性骨折の既往は病歴の聴取で確認が可能となるが,骨折に関しては無症候性の発症が2/3存在するし,骨粗鬆症による骨折は著明なADL・QOLの低下と死亡リスクの増大につながり,骨折の発生がその後の新たな骨折発生の危険因子となるため,初発骨折の予防が重要であるとも述べられている1)。
Early detection of osteoporosis is critical for advanced aging country as Japan. For the purpose of estimating bone mineral density(BMD)based on CT density on routine examination, we constructed a BMD estimation model with special emphasis on age. A total of 341 patients who underwent both of dual x-ray absorptiometry(DXA)and CT simultaneously. Estimation of BMD by CT density from routine examination would be promising for bone density screening without additional radiation exposure.
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