特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
手技詳説編
●非血管IVR―腹部
輸入脚閉塞
佐藤 洋造
1
,
稲葉 吉隆
1
,
長谷川 貴幸
1
,
村田 慎一
1
1愛知県がんセンター中央病院 放射線診断・IVR部
キーワード:
輸入脚閉塞
,
ドレナージ
,
ステント
Keyword:
輸入脚閉塞
,
ドレナージ
,
ステント
pp.1562-1565
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000693
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輸入脚閉塞はBillrothⅡ法を用いた胃切除術後の合併症として知られているが,Roux-en-Y法での再建後や,Whipple法・Child法再建を用いた膵頭十二指腸切除術後などでも起こりうる。原因としては吻合部狭窄や癒着,再発腫瘍などがあり,再発腫瘍の症例では全身状態が不良であることも影響し,外科的治療の対象とはなり得ないことが多い1)。輸入脚閉塞は消化管内圧の上昇から胆管炎や膵炎に至ることもあり早期の治療が望まれるが,消化管再建術後であり内視鏡的アプローチが困難な症例では,IVR手技による経皮的治療が必要となる。本稿では,経皮的アプローチによる輸入脚閉塞に対するドレナージ術および金属ステント留置術について解説する。
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