特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
手技詳説編
●血管IVR―頭頸部
破裂解離性椎骨動脈瘤
高山 勝年
1
,
和田 敬
2
,
吉川 公彦
2
1医真会八尾総合病院 放射線科・脳血管内治療科
2奈良県立医科大学 放射線科・IVRセンター
キーワード:
IVR
,
脳血管内治療
,
破裂解離性椎骨動脈瘤
Keyword:
IVR
,
脳血管内治療
,
破裂解離性椎骨動脈瘤
pp.1378-1383
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000650
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椎骨動脈解離性動脈瘤(vertebral artery dissecting aneurysm:VADA)破裂によるくも膜下出血は,再出血率が14~69%と高く1),早期に母血管閉塞,可能であれば病変部のtrappingを行うことが推奨される。外科的あるいは画像下治療(IVR)による瘤を含めた親動脈閉塞は,確立された治療法として普及しており,低侵襲性からコイルによる解離部を含めた親血管コイル塞栓術(internal trapping)が標準化し,急性期再破裂予防に効果があると報告されている2)。直達手術は後下小脳動脈(PICA)の血行再建を同時に行う必要がある場合には利点があるものの3),瘤遠位部を閉塞させることが困難で脳神経障害などを引き起こす危険性がある。このため,より早期にしかも低侵襲に行うことができるIVRによるinternal trappingを行うべきとする報告も多い2)4)。本稿では椎骨動脈解離性動脈瘤に対するIVR手技(internal trapping)の典型的な症例を提示し,その手技について詳説する。
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