特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
総論編
●装置
ハイブリッドER
濱本 耕平
1
,
守谷 俊
2
1自治医科大学附属さいたま医療センター 放射線科
2同 救急科
キーワード:
ハイブリッドER
,
IVR-CT
,
外傷初期診療
Keyword:
ハイブリッドER
,
IVR-CT
,
外傷初期診療
pp.1341-1350
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000644
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外傷をはじめとした救急診療においては,速やかな診断・治療が患者の予後を決定するため,種々の画像診断を用いた正確な診断や適切なタイミングでの治療介入が連続的に(または同時に)行われることが重要である。患者を移動させずに救急初期診療,CT撮影,緊急手術,IVRが施行可能なhybrid emergency room(ハイブリッドER)は,従来のERの課題であった患者の移動に伴う時間のロスを解決しうる画期的な救急診療室であり,2011年に大阪急性期・総合医療センターで考案・導入されて以来,全国に急激に拡大しつつある(2018年5月時点で10施設)。我々の施設では,救命救急センター開設時の2016年4月(全国4施設目)よりハイブリッドERが稼働しており,日夜,救急診療に活用している。本稿では,我々の施設での経験を基に,ハイブリッドERの概要に関して解説する。
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