症例
悪性リンパ腫に伴う脾臓破裂に対して迅速な止血にて救命できた1例
猪野 陸
1
,
河野 通彦
2
,
大西 伸也
2
,
秦 康博
2
,
野田 能宏
2
,
松坂 聡
2
,
森田 荘二郎
2
,
西岡 明人
2
1高知医療センター 総合診療科
2同 放射線科
キーワード:
TAE
,
ASR
,
TSR
,
PSML
Keyword:
TAE
,
ASR
,
TSR
,
PSML
pp.1839-1843
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000217
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脾臓破裂の原因としては,外傷性が大部分を占め,非外傷性脾臓破裂(atraumatic splenic rupture:ASR)は全体の1%未満とまれである1)。しかし,ASR 全体での死亡率は12.2%と高く2),診断,治療の遅れは腹腔内出血から出血性ショックをきたし,時に致死的となる。今回我々は,悪性リンパ腫に伴うASR に対して迅速な止血を行い救命できた1 例を経験したので文献的考察を加え報告する。
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