リング型乳房専用 PET装置 乳腺画像診断における従来型全身用PET 装置との診断能比較

18F—FDG—PET 検査は本邦では2002 年に保険適用となり，乳癌に対しては当初から適応疾患として主に病期診断や再発診断において重要な役割を果たしてきた1）。ただし，乳房の原発巣においては，5 mm 厚の画像における空間分解能の限界，背臥位での撮像による呼吸性変動，背景乳腺への生理的集積などにより検出能は低く，乳癌の局在診断および質的診断は困難とされてきた。