特集 心臓サルコイドーシスの画像診断―病態・臨床からみた考え方―
FDG‒PETによる心臓サルコイドーシス診断のpitfallと治療へのアプローチ
百瀬 満
1
,
福島 賢慈
1
,
芹澤 直紀
2
,
鈴木 敦
2
,
阿部 光一郎
1
1東京女子医科大学 画像診断学・核医学講座
2同 循環器内科
キーワード:
心臓サルコイドーシス
,
生理的集積
,
PET
Keyword:
心臓サルコイドーシス
,
生理的集積
,
PET
pp.913-920
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000055
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心臓サルコイドーシス(以下,心サ症)に対する18F—FDG—PET(FDG—PET)が保険診療として認可されて5 年が経過した。以来,多くのPET 施設で心サ症の診断や活動性炎症の評価が行われ,臨床的有用性が確認されている。2015 年にはサルコイドーシスのガイドライン改定の中間報告があり(2017 年に正式なガイドラインが発表される予定),心サ症の診断にFDG—PET が主徴候として取り入れられた。しかし,検査法や読影に関しては問題点が多く挙げられている。中でも心筋への生理的集積は最も厄介な問題である。本稿では活動性炎症病変以外の生理的集積や非特異的集積についてその詳細を述べ,現状の防止策や鑑別法について解説する。
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