特集 心不全集中講座 多様化する心不全をどう診てどう対処するか
診る1
心臓サルコイドーシスなどの炎症性心筋疾患におけるFDG-PETの有用性とその限界
今村 泰崇
1
,
芹澤 直紀
2
1東京女子医科大学循環器内科
2ゆみのハートクリニック/東京女子医科大学循環器内科
キーワード:
心臓サルコイドーシス
,
臨床診断群
,
PET/MRI/SPECT
,
生理的集積/偽陽性
Keyword:
心臓サルコイドーシス
,
臨床診断群
,
PET/MRI/SPECT
,
生理的集積/偽陽性
pp.492-503
発行日 2021年6月9日
Published Date 2021/6/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000561
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
FDG-PETは悪性腫瘍に使用されるモダリティであるが,心臓に関しては虚血の評価で用いられてきた。心臓サルコイドーシスでは2012年に炎症部位の診断に適応が広がり,2020年には心臓サルコイドーシスの疑い(心臓以外で類上皮肉芽腫が陽性でサルコイドーシスと診断され,かつ心臓病変を疑う心電図または心エコー図所見を認める場合に限る)への診断目的で検査施行が可能となった。筆者らの施設では,2012年からFDG-PETを心臓サルコイドーシスの診断および治療判定に使用しており,その有用性を報告している。本稿では,これまでの経験も踏まえて心筋疾患におけるFDG-PETの有用性について概説する。
Copyright © 2021, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.