特集 膵・消化管神経内分泌腫瘍の診療アップデート
5.膵・消化管神経内分泌腫瘍の画像診断 ―SRS,FDG-PET
田中 寛彬
1
,
中本 裕士
1
1京都大学大学院医学研究科放射線医学講座
キーワード:
膵・消化管神経内分泌腫瘍
,
SRS
,
FDG
,
PET
,
PRRT
Keyword:
膵・消化管神経内分泌腫瘍
,
SRS
,
FDG
,
PET
,
PRRT
pp.534-540
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003437
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膵・消化管神経内分泌腫瘍の多くにソマトスタチン受容体が発現しており,これを標的とする画像診断(ソマトスタチン受容体イメージング)として,本邦ではソマトスタチン受容体シンチグラフィが保険診療として行われている.また,2021年に承認されたペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)は,標的となる病巣でのソマトスタチン受容体の発現が確認されている必要があり,非侵襲的に全身の確認ができるソマトスタチン受容体イメージングの重要性がさらに高まっている.一方,低分化の神経内分泌癌の診断やPRRTの適応・予後予測におけるFDG-PETの有用性も再認識されている.本稿では膵・消化管神経内分泌腫瘍におけるこれらの核医学検査の有用性について,当院の症例を交えて解説する.

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