症例
上顎歯肉に発生した悪性黒色腫の1例
馬場 亮
1
,
最上 拓児
1
,
大金 覚
2
,
斎藤 寛一
2
,
橋本 和彦
3
,
高野 伸夫
2
1東京歯科大学市川総合病院 放射線科
2同 口腔がんセンター
3同 臨床検査科
キーワード:
上顎
,
歯肉
,
悪性黒色腫
Keyword:
上顎
,
歯肉
,
悪性黒色腫
pp.1081-1086
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000085
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
悪性黒色腫は粘膜のメラノサイトないしメラノサイト前駆細胞由来の上皮性悪性腫瘍であり,口腔粘膜由来の病変はまれである。口腔悪性黒色腫は悪性度が高く,進行症例が多いため悪性黒色腫はT 因子がより高くなる傾向にある。よって画像による術前病期診断においては悪性黒色腫として考える場合と歯肉癌として考える場合ではT 因子は異なってくる場合がある。悪性黒色腫のMRI画像所見はT1 強調像にて高信号を示すことがよく知られ,メラニン成分または出血性成分の関与が考えられている。まれな上顎悪性黒色腫の1 例を経験したため,文献的考察を含め報告する。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.