特集 必携 消化器救急疾患の治療戦略と緊急手術
Ⅱ.各論(治療戦略) 13)急性胆管炎
堀口 和真
1
,
加藤 宏之
1
,
加藤 悠太郎
1
,
花井 恒一
1
,
志村 正博
1
,
堀口 明彦
1
1藤田医科大学ばんたね病院消化器外科
キーワード:
急性胆管炎
,
胆道再建
,
総胆管切開
Keyword:
急性胆管炎
,
胆道再建
,
総胆管切開
pp.1263-1268
発行日 2025年7月15日
Published Date 2025/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004547
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急性胆管炎は,胆道感染症のなかでも重篤な経過を取り得る疾患であり,迅速な胆道減圧および感染制御が治療の要である。胆石症診療ガイドラインでは,内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincterotomy;EST)を用いたドレナージおよび結石除去が第一選択とされている1)。しかし,巨大結石,乳頭部の解剖学的異常,消化管再建術後,あるいは全身状態の悪化などにより,内視鏡的アプローチが困難となる症例も一定数存在し,そうした症例では外科的治療の選択が必要となる。

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