手術手技
腸管粘膜反転が困難な場合の対処法─煙突状ストーマ造設術の有用性について
村田 悠記
1
,
小倉 淳司
1
,
小林 龍太朗
1
,
深田 浩志
1
,
上原 圭
1
,
江畑 智希
1
1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科
キーワード:
煙突状ストーマ
,
粘膜反転
Keyword:
煙突状ストーマ
,
粘膜反転
pp.1081-1085
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003383
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ストーマ造設が必要な病態は多く,若手消化器外科医からベテラン外科医まで,日常診療において常に行い得る術式であり,習得は必須である。一般的なストーマ造設手技は腸管を体外に挙上して開放後,腸管粘膜を反転し,粘膜と皮膚を固定する。しかし,緊急手術時における閉塞性腸炎などの炎症を伴う病態では,一般的なストーマ造設が困難な場合が存在する。このような状況下で無理な粘膜反転操作を行い,腸管粘膜を損傷して出血をきたした経験や,腸管血流障害を引き起こした経験のある外科医は少なくないのではないだろうか。
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