手術手技
腹腔鏡下直腸低位前方切除術における多関節電気メスの有用性
井出 義人
1
,
野中 亮児
1
,
村上 剛平
1
,
出村 公一
1
,
森本 修邦
1
,
西田 俊朗
1
1JCHO大阪病院外科
キーワード:
laparoscopic low anterior resection
,
ArtiSentialⓇ
,
rectal cancer
Keyword:
laparoscopic low anterior resection
,
ArtiSentialⓇ
,
rectal cancer
pp.1075-1080
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003382
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直腸の手術において,直腸間膜の損傷なく,complete TME(total mesorectal excision)を達成することが,非常に重要である1)。腹腔鏡手術は拡大視効果により,精緻な手術操作が可能となるため,直腸の手術を効果的に施行できる可能性がある。しかし,骨盤深部では,鉗子の可動制限により,剥離境界が認識できているにもかかわらず,電気メスの先がうまく当たらず,きれいな切離とならない,または電気メスの先端が届かず,切離できないということが発生する。ロボット手術はこの欠点を解消できるが,高コストであり,すべての施設に導入することは難しい。
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