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特集 見てわかる! 下部消化管手術における最適な剝離層
悪性疾患の手術
骨盤内臓全摘術の剝離層の選択—膀胱下腹筋膜を意識したumbilicalアプローチを中心に
The choice of the optimal dissection plane for pelvic exenteration:the availability of the umbilical approach with a focus on vesicohypogastric fascia
村田 悠記
1
,
上原 圭
1
,
小倉 淳司
1
,
小林 龍太朗
1
,
深田 浩志
1
,
余語 孝乃助
1
,
江畑 智希
1
Yuki MURATA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科学
キーワード:
骨盤部悪性腫瘍
,
骨盤内臓全摘術の剝離層
,
umbilicalアプローチ
Keyword:
骨盤部悪性腫瘍
,
骨盤内臓全摘術の剝離層
,
umbilicalアプローチ
pp.1093-1098
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214237
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【ポイント】
◆骨盤内臓全摘術は「切除する骨盤内の臓器を1つの塊と見なせば,背側は直腸後腔,側方は膀胱下腹筋膜とその外側の膀胱側腔・閉鎖腔に囲まれているのみ」と考えるとよりシンプルになり,骨盤壁に固定されているのは後側方の骨盤神経叢・内腸骨血管によってのみということになる.
◆手術は,主に①直腸背側の授動,②膀胱下腹筋膜に沿った側方授動(閉鎖腔の内側,側方リンパ節郭清不要時),あるいは閉鎖腔外側の骨盤壁に沿った側方授動(側方リンパ節郭清必要時),③骨盤神経叢の切離および,内腸骨動静脈の臓側枝切離あるいは本幹合併切除,④陰茎背静脈叢(dorsal vein complex:DVC)・尿道の処理,の4パートから構成される.
◆臍動脈索の外側からのアプローチ(umbilicalアプローチ)は,巨大腫瘍や直腸癌術後再発であっても,膀胱側腔を確実に捉え,側方の剝離層を容易に同定することができる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年9月末まで)。
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