手術手技
細径と破格を克服する小児先天性胆道拡張症の安全・確実な胆道再建─乳児から成人体格まで包含する手技の確立
大西 峻
1
,
村上 雅一
1
,
春松 敏夫
1
,
山田 耕嗣
1
,
桝屋 隆太
2
,
家入 里志
1
1鹿児島大学学術研究院医歯学域医学系小児外科学分野
2宮崎大学医学部外科学講座消化管・内分泌・小児外科学分野
キーワード:
小児外科
,
胆道拡張症
,
腹腔鏡下肝管空腸吻合術
Keyword:
小児外科
,
胆道拡張症
,
腹腔鏡下肝管空腸吻合術
pp.1735-1742
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003013
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当科では先天性胆道拡張症に対し,2016年4月の保険収載後,腹腔鏡手術による肝外胆管切除・肝管空腸吻合術を導入している1)。小児患者では成人に比べ胆管が細いため,安全・確実な吻合には工夫を要する。また,患児の年齢や体格によっては術前に胆管や血管を詳細に検索することが難しいため,術中にインドシアニングリーン(indocyanine green;ICG)蛍光ナビゲーションによる脈管の可視化が有用である。乳児から成人の体格までカバーすることに加え,小児特有の細径胆管や破格を伴う症例に対する吻合の工夫について解説する。さらに当科では疾患型シミュレータを作成し,執刀医のトレーニングに使用しており,その有用性について客観的評価を行っているため,あわせて報告する。
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