手術手技
右側横行結腸癌に対する小切開先行手技を用いた腹腔鏡手術
大島 隆一
1
,
國場 幸均
1
,
勝又 健太
1
,
根岸 宏行
1
,
内藤 正規
1
,
大坪 毅人
2
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院消化器・一般外科
2聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
キーワード:
横行結腸癌
,
腹腔鏡下結腸右半切除術
,
小切開先行腹腔鏡手術
Keyword:
横行結腸癌
,
腹腔鏡下結腸右半切除術
,
小切開先行腹腔鏡手術
pp.801-808
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002761
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腹腔鏡下結腸右半切除術において,一般的には腹腔内操作のあとに小切開創を臍部付近に置く場合が多いが,肥満症例や横行結腸間膜が短縮した症例では授動腸管の体外への引き出しが困難となり,無理な牽引による横行結腸間膜基部周辺の出血や安全な切離吻合操作に支障をきたす場合を経験する。われわれは,授動腸管を体外へ引き出すにあたり横行結腸間膜基部の存在する上腹部正中が最適と判断し,手術開始時に剣状突起と臍を結んだ中点(以下M点)を中心に小切開を置き,腹腔鏡操作を施行している(図1)。
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