特集 高難度肝胆膵外科手術アトラス2022
Ⅱ 各論 A 肝臓 3 基本手技③ Clamp crushing法による肝離断
竹村 信行
1
,
伊藤 橋司
1
,
國土 典宏
2
1国立国際医療研究センター病院肝胆膵外科
2国立国際医療研究センター病院
キーワード:
Clamp crushing法
,
Pringle法
,
腹腔鏡下肝切除
Keyword:
Clamp crushing法
,
Pringle法
,
腹腔鏡下肝切除
pp.445-453
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002704
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肝切除の基本手技である肝実質離断法にはいくつかのバリエーションがあるが,われわれの施設ではPéan鉗子を用いて肝離断を行う方法であるclamp crushing法1)を主に用いている。原法はPéan鉗子のみを用い,ほかに特別な器具を必要としない安価な方法であるが,細い脈管もすべて結紮するため離断に時間を要することが多い。Clamp crushing法にエネルギーデバイスを併用することによる肝離断速度の向上が報告されており2,3),現在はほとんどの症例でエネルギーデバイス(LigaSuraTM Exact Dissector,HARMONIC ACE®+7,THUNDERBEAT Type Sのいずれか)を併用している。
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