手術症例報告
骨盤腎を伴う直腸RS癌に対して腹腔鏡下高位前方切除術を施行した1例
山下 晋也
1
,
水野 均
1
,
松下 和子
1
,
若原 ちか
2
,
永井 健一
1
,
生島 裕文
1
1日本生命済生会 日本生命病院消化器外科
2日本生命済生会 日本生命病院消化器内科
キーワード:
骨盤腎
,
直腸癌
,
腹腔鏡手術
Keyword:
骨盤腎
,
直腸癌
,
腹腔鏡手術
pp.227-231
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002625
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腎の原基である後腎は,骨盤腔の後腹膜から胎生5週ごろに頭側へ移動しはじめ,8週末までにL1-L3の高さに到達する。骨盤腎は何らかの原因により腎臓が上行せずに骨盤腔にとどまる先天性異所性腎の一種であり,腎機能異常を認めない場合は経過観察となることが一般的である。また,骨盤腎の発生頻度は剖検例の2,100~3,000例に1例で比較的まれな疾患である1)。
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