増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
胃
【胃全摘術/噴門側胃切除術】食道-空腸吻合—腹腔鏡下:overlap法
秋本 瑛吾
1
,
木下 敬弘
1
Eigo AKIMOTO
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
食道-空腸吻合
,
overlap法
,
腹腔鏡下胃切除術
Keyword:
食道-空腸吻合
,
overlap法
,
腹腔鏡下胃切除術
pp.129-132
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213128
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腹腔鏡下胃全摘術で必要となる食道-空腸吻合は,腹腔鏡下手術が普及した現在も依然として難易度の高い手技とされている.術者基準が定められた多施設共同前向き試験JCOG1401において,食道-空腸吻合の縫合不全発生割合は2.4%と報告されたが1),よりreal-worldに近いNCDのデータを用いた解析では5.5%前後と報告されている2).食道-空腸吻合の縫合不全は,発生してしまうと,状況によっては致命的となる場合もあるため,より安全で確実な手技を確立する必要がある.本稿では,様々な経験をふまえて当科で定型化したoverlap法による腹腔鏡下食道-空腸吻合の手技について概説する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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