手術手技
頸部食道狭窄や頸部食道瘻に対する喉頭回転法による術野展開下での食道バイパス術
中島 康晃
1
,
荻谷 一男
1
,
佐伯 伊知郎
1
,
高橋 定雄
1
,
星野 明弘
2
,
川田 研郎
2
1江戸川病院外科
2東京医科歯科大学食道外科
キーワード:
食道バイパス術
,
喉頭回転法
,
頸部食道癌
Keyword:
食道バイパス術
,
喉頭回転法
,
頸部食道癌
pp.1475-1482
発行日 2021年8月15日
Published Date 2021/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002383
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局所進行胸部食道癌患者では,腫瘍により食道狭窄を生じた場合や食道瘻を形成した場合,経口摂取を可能にする目的で食道バイパス術1)や食道ステント挿入術が行われている。一方,頸部食道で腫瘍性の食道狭窄や頸部食道瘻をきたした場合,食道ステントは疼痛や違和感が強く使用しづらい。また,バイパス手術は食道入口部直下の高位での消化管吻合が必要となるため積極的には施行されず,結果,経口摂取をあきらめ,唾液を飲み込むことすらできない状態で最後の時を過ごさなければならない,ということもしばしば経験される。
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