Japanese
English
症例
食道気管瘻に対して食道バイパス術を施行した進行肺癌の1例
A case of advanced lung cancer with tracheoesophageal fistula in which a high quality of life was successfully obtained after esophageal bypass
冨井 知春
1
,
西蔭 徹郎
1
,
岡島 千怜
1
,
岡田 洋次郎
1
,
長濱 雄志
1
C. Tomii
1
,
T. Nishikage
1
,
C. Okajima
1
,
Y. Okada
1
,
T. Nagahama
1
1九段坂病院外科
キーワード:
食道気管瘻
,
食道バイパス術
,
肺癌
Keyword:
食道気管瘻
,
食道バイパス術
,
肺癌
pp.1369-1372
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1369
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はじめに 食道気管瘻は,進行した食道癌や肺癌の終末期合併症の一つである.唾液や食物の気道への流入のために誤嚥性肺炎などの呼吸器症状が出現し,経口摂取も困難となり,致命的になりうる病態である.外科的な根治治療の対象とならない患者が多く,生活の質(QOL)を高めることが治療の目的となる.進行肺癌による食道気管瘻に対して食道バイパス術を施行し良好なQOLを得られた症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019