手術症例報告
経腹的アプローチによる縫合閉鎖を行った特発性食道破裂の4例
民上 真也
1
,
梅澤 早織
1
,
勝又 健太
1
,
土橋 篤仁
1
,
福岡 麻子
1
,
大坪 毅人
1
1聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
キーワード:
特発性食道破裂
,
手術治療
,
経腹的アプローチ
Keyword:
特発性食道破裂
,
手術治療
,
経腹的アプローチ
pp.1339-1343
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002343
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特発性食道破裂は比較的まれな疾患であり,嘔吐などによる急激な食道内圧の上昇により食道の穿孔をきたし,縦隔炎や膿胸から重篤な経過を引き起こす救急疾患である。本症は適確な診断と早急の治療が重要であり,手術は食道破裂創の縫合閉鎖と胸腔内および縦隔内の洗浄ドレナージである。穿孔部位は下部食道左壁に好発するため,左開胸による経胸的アプローチでの手術が行われることが多いが,経食道裂孔による経腹的アプローチの有用性の報告もある。
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