手術症例報告
腫瘍直接浸潤による肝膿瘍を形成した胃癌の1切除例
川人 章史
1
,
稲本 道
2
,
髙木 秀和
3
,
宇山 直樹
3
,
鍛 利幸
3
,
伊達 恵美
4
1日本赤十字社和歌山医療センター消化管外科
2関西電力病院外科
3市立岸和田市民病院外科
4市立岸和田市民病院病理診断科
キーワード:
胃癌
,
肝膿瘍
,
直接浸潤
Keyword:
胃癌
,
肝膿瘍
,
直接浸潤
pp.1243-1248
発行日 2021年6月15日
Published Date 2021/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002306
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胃癌の肝膿瘍合併例の報告は,粘膜バリアの破壊による経門脈性,術後肝阻血や肝転移巣治療による壊死・感染が原因となる医原性などが挙げられるが,腫瘍の直接浸潤によるものはまれである。今回われわれは,進行胃癌が肝外側区域に直接浸潤して膿瘍形成に至ったと考えられる症例に対し,経皮ドレナージ後に一括切除を行った症例を経験したので報告する。
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