特集 ストーマリハビリテーション最前線
車椅子での生活が主な患者のストーマサイトマーキングに対する検討
太田 理絵子
1
,
吉村 稔
1
,
北澤 隆二
1
,
細山田 善美
1
,
橋元 みな子
1
,
毛利 由鶴
1
,
新保 朋子
1
,
吉田 倫子
1
,
内藤 志穂
1
,
田中 純
1
,
渡邊 晴美
1
,
貞廣 荘太郎
2
1東海大学医学部附属病院看護部
2東海大学医学部附属病院外科
pp.809-812
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906047
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はじめに
ストーマサイトマーキングはセルフケアの確立,合併症予防,ストーマの受容といったオストメイトのQOL向上を左右する重要な処置である.位置決定の基準としてクリーブランドクリニックの5原則がしばしば用いられているが,それは標準体重の患者の場合であり,すべての人にあてはまるわけではない.したがって,重複障害を有する患者では,その患者のライフスタイルを考慮しマーキングの位置を選択していくことが重要である.しかし,現状では重複障害を持つ患者のマーキングに関する具体的な基準はない.今回,4例の下半身麻痺の患者に対するストーマサイトマーキングを行ない,注意すべきポイントについて検討したので考察を含めて報告する.
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