特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
I 虫垂炎手術 9 高齢者の虫垂炎に対する腹腔鏡下虫垂切除術
野田 顕義
1
,
古畑 智久
1
,
小野 龍宣
1
,
佐々木 貴浩
1
,
宮島 伸宜
1
,
大坪 毅人
2
1聖マリアンナ医科大学東横病院消化器病センター
2聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
キーワード:
高齢者
,
虫垂炎
,
腹腔鏡
Keyword:
高齢者
,
虫垂炎
,
腹腔鏡
pp.439-444
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002142
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急性虫垂炎は急性腹症の代表的な疾患の1つである。開腹虫垂切除術は,1894年にMcBurneyが報告して以来,急性虫垂炎に対する標準治療として行われてきた。近年では保存的治療の増加および腹腔鏡下手術の普及に伴う低侵襲化が進んできている。急性虫垂炎は小児から高齢者まで発症することから年齢に応じた適切な治療方針を決定する必要がある1,2)。高齢者の虫垂炎では症状が非典型的な場合が多く,注意を要する。また,心疾患,肺疾患など多数の併存疾患を有しているため,リスク評価したうえで最良の治療を選択する必要がある2,3)。
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