特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
I 虫垂炎手術 6 膿瘍形成性虫垂炎に対する待機的腹腔鏡下虫垂切除術
水野 良祐
1
,
貝原 聡
1
1神戸市立医療センター中央市民病院外科
キーワード:
膿瘍形成性虫垂炎
,
待機的虫垂切除術
,
腹腔鏡下虫垂切除術
Keyword:
膿瘍形成性虫垂炎
,
待機的虫垂切除術
,
腹腔鏡下虫垂切除術
pp.417-423
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002139
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
近年では,膿瘍形成性虫垂炎に対して,急性期は抗菌薬による保存的加療を行い,炎症反応を沈静化させてから待機的手術を行う待機的虫垂切除術(interval appendectomy;IA)の有用性が数多く報告されているが,その適応については依然として定まったものはなく,いくつかの課題もみられる。本稿ではIAについての概論と諸家の報告を述べ,また当科におけるIAの治療成績を検討しつつ,膿瘍形成性虫垂炎に対する待機的手術の是非について述べる。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.