手術症例報告
TaTME手術で完全切除し得た巨大直腸gastrointestinal stromal tumorの1例
大島 有希子
1
,
大塩 博
2
,
湯目 玄
1
,
手島 伸
1
,
島村 弘宗
1
,
新倉 仁
3
1独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター外科
2独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター外科/山形大学大学院医学系研究科医学専攻外科学第一講座
3独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター産婦人科
キーワード:
直腸GIST
,
TaTME
Keyword:
直腸GIST
,
TaTME
pp.237-242
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002067
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大腸GIST(gastrointestinal stromal tumor)は消化管GISTの5%前後と報告され,比較的まれであるが,多くは下部直腸に認められる1)。GISTの治療は外科的切除が第一選択である2)。しかしながら,小骨盤腔を占居するような腫瘍径の大きな症例において経腹アプローチのみでは視野確保に難渋することがしばしば経験される。また,消化管GISTにおいて被膜損傷は予後に悪影響を与えるとされ2),皮膜損傷を回避した完全切除が望まれる。そこで経肛門アプローチを併用することで,至適な剥離層を頭側,肛門側から連続させ,腫瘍周囲切除断端を確保した切除が可能となる。
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