手術症例報告
腹腔鏡下脾部分切除が有用であった血球貪食症候群の1例
大島 剛
1
,
北郷 実
1
,
篠田 昌宏
1
,
八木 洋
1
,
阿部 雄太
1
,
北川 雄光
1
1慶應義塾大学医学部一般・消化器外科
キーワード:
脾部分切除
,
腹腔鏡
,
低侵襲
Keyword:
脾部分切除
,
腹腔鏡
,
低侵襲
pp.1513-1517
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001866
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昨今,脾臓摘出後重症感染症を含めた脾全摘後の各種合併症についての理解が進んでくるにつれ,可能であれば脾臓を温存する術式が選択されることが増えてきた。一般的に脾臓は易出血臓器であり部分切除は困難とされているが,最近の手術手技・デバイスの進歩により脾部分切除はより安全に施行可能となってきている。さらに,若年患者における血液疾患や良性脾腫瘍などに対して行われる場合,整容性や術後,引き続き行われる化学療法などの治療に円滑につなげるという点においても,より低侵襲である腹腔鏡下脾部分切除は有用と考えられる。
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