特集 大腸外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅰ.術中出血 8)骨盤内臓全摘術における術中出血の予防と対処法
相場 利貞
1
,
上原 圭介
1
,
小倉 淳司
1
,
江畑 智希
1
,
横山 幸浩
1
,
梛野 正人
1
1名古屋大学大学院腫瘍外科学
キーワード:
骨盤内臓全摘術
,
出血
,
止血
Keyword:
骨盤内臓全摘術
,
出血
,
止血
pp.1131-1137
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001778
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
骨盤内臓全摘術(pelvic exenteration;PE)は1948年にBrunschwigら1)により世界で初めて報告された。同論文中では子宮頸癌を主とした骨盤内悪性腫瘍22例に対するPEの経験について記載されており,“This procedure represents the most radical surgical attack so far described for pelvic cancer”と描写されている。その後,約70年以上経った現代においてもPEは骨盤外科領域で最も侵襲性が高く,また高度技能を要する挑戦的な術式である2)。
Copyright © 2020, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.