特集 大腸外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅰ.術中出血 1)急性虫垂炎手術における術中出血の予防と対処法
島田 竜
1
,
橋口 陽二郎
1
,
端山 軍
1
,
土屋 剛史
1
,
野澤 慶次郎
1
,
松田 圭二
1
1帝京大学医学部附属病院下部消化管外科
キーワード:
急性虫垂炎
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
術中出血
Keyword:
急性虫垂炎
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
術中出血
pp.1077-1079
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001771
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虫垂炎は急性腹症のなかで最も多い疾患である。開腹虫垂切除術は外科医の入門手術とされているが,炎症の程度によっては虫垂を同定するのが困難であったり,創外への挙上が困難であったりすることもある。腹腔鏡手術は腹腔内全体を観察でき,拡大視効果により正確な解剖が把握可能で,良好な視野で剥離授動が行えるため,出血や副損傷のリスクも減少すると考えられている1)。
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