特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
胃外科 5 胃切除術における標準的アプローチ 腹腔鏡手術の立場から
木下 敬弘
1
,
佐藤 怜央
1
,
海藤 章郎
1
1国立がん研究センター東病院胃外科
キーワード:
胃癌
,
腹腔鏡手術
,
胃切除
Keyword:
胃癌
,
腹腔鏡手術
,
胃切除
pp.448-453
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001616
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胃癌に対する腹腔鏡手術は1991年に世界で初めて行われ,すでに25年以上が経過した。多くの外科医の努力によってその手技は発展を遂げ,幽門側胃切除,胃全摘,噴門側胃切除などの標準的術式は,ほぼ完成の域に達している。また高画質画像システムの進歩,腹腔鏡手術のために開発された高機能エネルギーデバイスは,手術の安全性確立とクオリティの向上に大きく寄与した。近年はいくつかの大規模前向き試験やbig-dataを用いた研究により,その安全性や腫瘍学的妥当性も示されつつある。本稿では現時点における胃癌に対する腹腔鏡手術の位置付けと完成された標準的手技を解説する。
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