Japanese
English
症例
腰椎腹腔シャントを有する胃癌症例に対して腹腔鏡下胃切除術を施行した1例
Laparoscopic distal gastrectomy for gastric cancer in a patient with lumbo-peritoneal shunt
伊藤 謙
1
,
江原 一尚
1
,
柴本 峰彩子
1
,
山田 達也
1
,
川島 吉之
1
Y. Ito
1
,
K. Ehara
1
,
M. Shibamoto
1
,
T. Yamada
1
,
Y. Kawashima
1
1埼玉県立がんセンター消化器外科
キーワード:
腰椎腹腔シャント
,
腹腔鏡手術
,
胃癌
Keyword:
腰椎腹腔シャント
,
腹腔鏡手術
,
胃癌
pp.173-176
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_173
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに 腰椎くも膜下腔から腹腔内へ髄液を導く腰椎腹腔シャント(lumbo-peritoneal shunt)[LPシャント]術は,脳室腹腔シャント(ventriculo-peritoneal shunt)[VPシャント]術と同様に,特発性正常圧水頭症(idiopathic normal pressure hydrocephalus)[iNPH]に対する主な治療法として知られている.高齢化に伴うiNPH患者の増加によりVPシャント留置患者に対する腹腔鏡手術の報告は近年増加してきているが,LPシャント留置患者に対する報告はまれである.今回われわれはLPシャント留置例に対して,腹腔鏡下幽門側胃切除術を安全に施行しえた1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021