特集 誌上ディベート肝胆膵外科におけるcontroversial surgery
4.三管合流部領域に画像上限局した胆管癌に対する手術 1)拡大肝切除の立場から
髙橋 祐
1
,
齋浦 明夫
2
1がん研有明病院消化器外科(肝胆膵外科)
2順天堂大学肝胆膵外科
キーワード:
三管合流部胆管癌
,
拡大肝切除
Keyword:
三管合流部胆管癌
,
拡大肝切除
pp.300-309
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001091
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胆管癌は根治切除が長期生存をきたす唯一の方法であり,その原発部位により術式はさまざまである1)。肝門部領域原発では尾状葉切除を伴う肝葉切除・肝外胆管切除(拡大肝切除:HxBDR)が,また膵内胆管原発では膵頭十二指腸切除(pancreaticoduodenectomy;PD)が標準術式であることに多くの外科医は異論がないであろう1,2)。しかし本稿のテーマである胆嚢管合流部に生じる胆管癌(三管合流部胆管癌)は施設や外科医によってその術式の選択はさまざまで,HxBDR,PDに加え肝膵同時切除(hepatopancreatoduodenectomy;HPD),肝外胆管切除(bile duct resection;BDR)も適応になってくる3)。われわれはこの三管合流部胆管癌に対しHxBDRを基本術式としてきた。その手術手技を提示し,治療成績を他の術式と比較する。
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