Japanese
English
臨床と研究
高齢者に対する痔核注射治療(ALTA療法)の効果について
Efficacy of alminium potassium sulfate and tannic acid(ALTA) injection sclerotherapy for hemorrhoids on aged patients
矢野 孝明
1
T. Yano
1
1ヤノ肛門外科クリニック
キーワード:
痔核
,
ALTA療法
,
再発
Keyword:
痔核
,
ALTA療法
,
再発
pp.903-906
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_903
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
脱出や出血を伴う痔核に対して,alminium potassium sulfate and tannic acid(ALTA)注射液を用いた注射治療(以下,ALTA療法)は有効な治療方法の一つとして本邦では普及しており1~3),高齢者に対してもしばしば用いられている.内痔核治療法研究会が発行したALTA療法ガイドライン(医師用,初版2014年)では,高齢者では腎機能が低下していることがあるため,投与量の減量を配慮する必要があると記載されている.臨床では高齢者に対して投与量を減量することがしばしばあり,治療効果まで低下してしまうのではないかと危惧することがある.そこで高齢者に対するALTA療法に着目して,投与量や年齢が治療効果に影響を与えるかどうかを調べることにした.
© Nankodo Co., Ltd., 2022