特集 腹腔鏡下膵体尾部切除の手術手技
脾動静脈を温存した腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除
木村 健二郎
1
,
大平 豪
1
,
山添 定明
1
,
天野 良亮
1
,
久保 正二
1
,
大平 雅一
2
1大阪市立大学大学院肝胆膵外科
2大阪市立大学大学院消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除
,
脾臓
Keyword:
腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除
,
脾臓
pp.1719-1725
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000924
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腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除(laparoscopic spleen preserving distal pancreatectomy;Lap-SPDP)は,良性あるいは境界悪性の膵疾患に対して行われる術式である。脾臓の温存は,脾摘後重症感染症(overwhelming post-splenectomy infections;OPSI)の回避のみならず1),門脈血栓症や発癌リスクの軽減の観点から2),リンパ節郭清を要さない膵体尾部切除症例に対しては勧められる術式である。Lap-SPDPには,脾動静脈を温存する術式 (laparoscopic spleen-preserving distal pancreatectomy with splenic vessels preservation;Lap-SPDP-SVP)と脾動静脈を合併切除するWarshaw手術(laparoscopic spleen-preserving distal pancreatectomy with Warshaw technique;Lap-SPDP-WT)がある。本稿では,脾動静脈を温存するLap-SPDP-SVPの手術法について解説する。
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