手術症例報告
消化管膀胱瘻を伴うクローン病に対する腹腔鏡手術
江坂 和大
1
,
中山 吾郎
1
,
稲岡 健一
1
,
森本 大士
1
,
服部 憲史
1
,
小寺 泰弘
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
キーワード:
クローン病
,
消化管膀胱瘻
,
腹腔鏡
Keyword:
クローン病
,
消化管膀胱瘻
,
腹腔鏡
pp.105-110
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000545
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クローン病(Crohn’s disease;CD)は小腸・大腸を中心とした消化管全域に難治性の狭窄や瘻孔を生じる原因不明の慢性肉芽腫性炎症性疾患である。人口対10 万人の有病率は約27 人,2014年度医療受給者証交付件数は40,885 人であり,その患者数は年々増加傾向にある1)。CD において消化管内瘻を含む瘻孔の発生頻度は15〜32%とされているが2),一方で消化管膀胱瘻(enterovesicalfistula;EVF)の発生頻度は2〜5%と比較的まれである3)。CD におけるEVF は保存的治療では改善しないことが多く,外科的処置が必要となる。
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