Japanese
English
症例
硬化性脂肪織炎の原因検索を契機に下腿三頭筋を主とする筋ジストロフィーが疑われた1例
Suspected muscular dystrophy mainly affecting the triceps surae muscle revealed after the examination of the cause of sclerosing panniculitis
木納 美芙佑
1
,
沢田 泰之
1
,
水谷 真之
2
Mifuyu KINOH
1
,
Yasuyuki SAWADA
1
,
Saneyuki MIZUTANI
2
1東京都立墨東病院,皮膚科(主任:沢田泰之部長)
2同,脳神経内科
キーワード:
硬化性脂肪織炎
,
筋ジストロフィー
Keyword:
硬化性脂肪織炎
,
筋ジストロフィー
pp.467-470
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005724
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75歳,女性。10年前から右下肢の筋力低下を自覚,2カ月前から右下腿に紅色硬化局面と疼痛が出現した。病理組織像で真皮乳頭層から乳頭下層にかけて小血管の増生を認め,脂肪隔壁は線維化・肥厚しており,硬化性脂肪織炎と診断した。超音波検査にて大小伏在静脈・深部静脈に拡張や逆流はなかった。CT,MRIで右側優位に両下腿三頭筋の萎縮と脂肪置換に加え,傍脊柱筋や四肢の近位筋にも脂肪置換があり,筋ジストロフィーが疑われた。皮膚症状は圧迫療法にて改善した。下肢の静脈環流はさまざまな因子に制御されているが,立位時は特に下腿筋ポンプ作用が大きく影響する。硬化性脂肪織炎の原因には筋疾患が背景に隠れている場合もある。

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