Japanese
English
実践講座 ケースレポート:神経筋疾患の在宅リハビリテーション・3
筋ジストロフィー
Muscular dystrophy
井上 貴美子
1
Kimiko Inoue
1
1国立病院機構大阪刀根山医療センターリハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, National Hospital Organization Osaka Toneyama Medical Center
キーワード:
筋ジストロフィー
,
Duchenne muscular dystrophy
Keyword:
筋ジストロフィー
,
Duchenne muscular dystrophy
pp.495-502
発行日 2022年5月10日
Published Date 2022/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202502
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
筋ジストロフィーは,筋肉の変性・壊死を主病変とし,進行性の筋力低下をみる遺伝性の疾患である.
筋ジストロフィー医療は今日まで医学の発展と障害者施策の変化とに伴い,何度か大きな変遷を経てきた.1960〜1980年代の初期には,若年のうちに一生を終える患者に医療と教育を受ける機会を保証することが,筋ジストロフィー医療の主な目標であった.1980年代以降,人工呼吸器管理が可能になり,心筋保護薬による治療が普及すると生命予後は大幅に改善し,在宅療養と地域での教育機会が確保・延長され,長期入院患者は高度の医療管理を要する成人が主となった.生存期間の延長に伴い,生活の質(quality of life:QOL)や社会参加,就労など,それまでになかったリハビリテーション上の課題が提起されるようになった.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.