Verrucous Skin Lesions on the Feet in Diabetic Neuropathyの1例

Verrucous skin lesions on the feet in diabetic neuropathy

60歳，女性。糖尿病および糖尿病性神経障害，糖尿病網膜症，糖尿病性腎症の既往あり。右足背に軽度隆起した乳頭状皮膚腫瘤を認めた。病理組織学的に，表皮の肥厚や錯角化，また真皮の線維化や血管周囲性の慢性炎症性細胞浸潤がみられた。明らかな悪性所見はなかった。免疫組織化学染色にてヒトパピローマウイルスは陰性であった。臨床所見や病理組織学的所見からverrucous skin lesions on the feet in diabetic neuropathy（VSLDN）と診断した。5％サリチル酸ワセリン軟膏の外用にて改善傾向となった。本症は臨床的にウイルス性疣贅や疣状癌との鑑別が必要であり，積極的な皮膚生検が重要であると考えられた。