Japanese
English
症例
広範囲にみられた陳旧性のCircumscribed Morpheaの1例
Widespread and old circumscribed morphea
大原 香子
1
Kyoko OHARA
1
1大原医院,寒河江市
キーワード:
限局性強皮症
,
斑状強皮症
,
陳旧性
,
Padua Consensus classification
,
抗一本鎖DNA抗体
Keyword:
限局性強皮症
,
斑状強皮症
,
陳旧性
,
Padua Consensus classification
,
抗一本鎖DNA抗体
pp.1161-1163
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005335
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58歳,男性。20歳時に誘因なく左上背部に硬化局面が出現し拡大するも,自覚症状,可動制限がなく放置していた。今回,蕁麻疹で受診時に筆者が指摘した。初診時左背部,左項部から頸部にかけて常色~淡紅色の斑状,線状の隆起や陥凹を示す硬化局面を広範囲に認め,浮腫性硬化症,限局性強皮症を疑った。抗一本鎖DNA抗体が陽性,病理組織学的に真皮に膠原線維の肥厚と付属器の萎縮を認め,皮疹が主に斑状であること,generalized morpheaの定義に合致しないことからcircumscribed morpheaと診断した。40年弱病識なく放置されていた点,浮腫性硬化症の鑑別で行った75gOGTTで糖尿病を発見した点で興味深い症例であると考えた。

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