Japanese
English
症例報告
Generalized morpheaの2例
Two cases of generalized morphea
趙 光日
1
,
後藤 あかね
1
,
布袋 祐子
1
Kwangil CHO
1
,
Akane GOTO
1
,
Yuko FUTEI
1
1荻窪病院皮膚科
1Division of Dermatology, Ogikubo Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
generalized morphea
,
限局性強皮症
,
摩擦
,
プラセンタ
Keyword:
generalized morphea
,
限局性強皮症
,
摩擦
,
プラセンタ
pp.1045-1050
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205586
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要約 症例1:56歳,女性.症例2:69歳,男性で皮疹出現数か月前よりプラセンタ局注の施行歴があった.両者ともに体幹四肢に光沢を伴う紅斑を認め,特に摩擦部位に一致して症状をより強く認めた.全身検索にて特に異常所見はなく,病理学的に膠原線維の増生を認め,generalized morpheaと診断した.症例1はタクロリムス外用で紅斑は軽快したが,下着の摩擦部位に光沢の強い脱色素斑が残存し,その後も皮疹の新生を認めている.症例2はプラセンタ・マッサージを中止し,ステロイド内服とタクロリムス外用にて加療し,帯状の淡い光沢を伴う紅斑を残し軽快した.2例とも摩擦などの機械的刺激が影響した可能性が示唆されたが,すべてが摩擦のみでは説明できず推測にとどまる.
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