憧鉄雑感
第151回 診療web予約の是非
安部 正敏
1
Masatoshi ABE
1
1医療法人社団 廣仁会 札幌皮膚科クリニック
pp.1553-1553
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004818
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インターネット予約システムを導入する医療機関は少なくない。患者にとっては待時間も少なく,医療機関にとっても最大人数が設定可能など計画的に診療するメリットも多い。最近は,予約は勿論電子カルテに会計システム,果てにはオンライン診療と医療もデジタル化が進み,将来的にはマイナンバーカードに医療情報が内包され全ての医療機関で患者情報が共有できる時代が到来する。しかし,筆者が勤務する診療所は原則来院順の診察と極めてアナログなシステムである。これは創業者の “困って来院する患者は全てその場で診るのが医療である” との信念に基づく。確かに海外では,例えかかりつけ医であっても予約が3日後などという事例もあるようで,その間不安に苛まれる患者の心情を思うに余りあるものである。
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